事故物件の相続について　【相続税評価は安くなる？事故物件を売却するコツとは】

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相続財産に不動産が含まれるケースは多いですが、それが稀に事故物件の場合もあります。

大きな注意点として、事故物件は買手に嫌悪感を抱かせるため、売却が成立しづらい傾向にあります。

事故物件でも相続税の課税対象

事故物件であっても、相続税の課税対象ですので、相続税評価をしなければなりません。
土地ならば、路線価方式か倍率方式によって評価します。

相続時の土地評価(路線価方式)＝正面路線価×補正率×土地の面積

相続時の土地評価(倍率方式)＝固定資産税評価額×倍率

路線価と評価倍率は国税庁の公式HPから確認することができます。

★参考：国税庁HP 路線価図・評価倍率表

建物は固定資産税評価額を基準に、各利用状況に設定された利率を掛けて算出します。

個人利用の建物…固定資産税評価額×1.0
第三者に貸していた建物…固定資産税評価額×（1－借家権割合）
賃貸物件として運用していた建物…固定資産税評価額×（1－借家権割合×賃貸割合）

事故物件の評価は安くなる？

国税庁によれば、騒音、日照阻害、臭気、忌み等により、「その取引金額に影響を受けると認められるものや利用が著しく低下していると認められる宅地」については、相続税の路線価評価から10％程度の評価減をして差し支えないとの解説がされています。

しかし、減額が認められるかどうかは、税務署との個別相談になります。事故物件だからと言って、相続税評価が下がるとは一概には言えません。

詳しくは不動産に強い相続専門の税理士に相談しましょう。

事故物件を売却するコツ

大抵の場合、事故物件は買い手がなかなかつきません。よって、相続後は早急に売却に動いた方が良いでしょう。

事故物件を早めに売却するには「原状回復をすること」「仲介ではなく買い取りで売ること」の二点があります。

事故物件の多くは事件や事故の影響で部屋が汚れていたり、設備が壊れている可能性が高いです。そのままの状態では当然、買う方は少ないので、清掃及び必要に応じてリフォームやリノベーションが必要です。

事故物件である事実は変えられませんが、通常物件と同じ状態に戻して価格を下げれば、買い手も見つかりやすくなります。

そして、業者には仲介ではなく「買い取り」をお願いすること。不動産業者が直接事故物件を買い取ってくれれば、仲介による購入希望者探しよりも、早く物件を処理できます。また、業者買取の方がトラブルも少ないです。事故物件の買い取りを積極的に行う業者もいます。

不動産の相続など相続手続きのことでお悩みの方は一般社団法人熊本相続相談センターまでご相談ください。
行政書士、司法書士、弁護士、不動産鑑定士とも連携し、相続に関するお悩みを全て解決いたします。

熊本市を中心に、熊本県全域に対応していますので是非ご相談ください。初回相談は無料です。

投稿者プロフィール

藤本尚士

熊本県玉名市出身。不動産相続に強い税理士。

経歴：
2007年　宅建業　エステート九州株式会社設立　代表取締役就任
2011年4月　税理士法人熊和パートナーズ入社・勤務
2014年8月　税理士法人新日本設立、その後、行政書士事務所設立　現在に至る

主な資格：
税理士、行政書士、相続手続相談士、相続診断士、宅建取引士、税務調査士®、不動産投資・運用アドバイザー®、医療経営アドバイザー、医療経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナー（FP）2級

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